軽井沢追分で日々是好日

長年の夢だった田舎暮らし。軽井沢追分と自宅での2拠点生活の日々を綴ります。

軽井沢追分に土地を見つける(4)

2拠点生活の基地として西軽井沢の追分に焦点を絞った私たち夫婦は、さらにネットで情報を集めました。ネットで見た物件は100件近くに上りました。 

 

そしてホームページに乗っている土地の情報などから、いくつかの不動産屋の中でまずは2つの会社にコンタクトを取り、ホームページに載っていない土地も併せて物件を実際に見せてもらうことにしました。

 

「いやー、最近、軽井沢の土地を求めるお客さんがどんどん増えてきていて、おかげさまで大忙しです。 実際、(土地が売れて)ご紹介できる物件が少なくなってきてますよ」とR不動産の営業のAさん。 心なしか、ニコニコ顔。

 

ここ1年くらい、軽井沢で不動産を探す人が急に増えていることはT不動産の人も言っていました。

 

なんと私たちが探し始めた時点で、どうやら軽井沢はちょっとした不動産ブーム、土地バブルに湧いてたわけです。

 

これは簡単には手頃な土地は見つからないかも…。

でも別にそれほど急いでいるわけではないので、気長に探そうと構えていました。

 

土地を探すにあたって、私たちはいくつかの条件を不動産屋さんに伝えました。

  • 陽当たりが良好、かつ周りに緑があり、自然に囲まれた環境(それなりに軽井沢らしい雰囲気がある)
  • 土地が平坦であること。
  • 車の乗り入れが楽なところ(アクセスが悪くない)
  • 最低100坪以上。小さくてもいいがウッドデッキやできればドッグスペースが作れる。
  • 歳をとったときのことを考え、買い物や病院などの利便性が良い。

そして、なんやかんやで、2つの不動産屋併せてとりあえず20件ほどの土地を実際に見て回りました。

追分近辺だけでなく、中軽井沢の中心エリアや千ヶ滝エリア、それに南軽井沢エリアの土地もいくつか見せてもらいました。

 

千ヶ滝の土地は結構山深い感じで、木々に囲まれている土地が多かったけど、あまりに奥深くで買い物や病院などへのアクセスがあまり良くないのが気になりました。

 

中軽井沢の中心エリアは逆に利便性は良いけれど、今度は森林や木陰といった自然環境の点では物足りない感じでした。

 

南軽井沢エリアには人気の物産直売所である発地市場があり、その近所の土地を見て回りました。ただ、いまひとつ決め手に欠けました。

 

やっぱり追分だなあ。 そう思っていたところにある日、Aさんから連絡が入りました。

「追分の御影用水の近くに物件が最近出たので、一度ぜひご覧になってください」

 

御影用水路の近所!

それまで追分とは言え、用水路の至近距離にはなかなか土地物件がありませんでした。

もう見つからないかなあ、と思っていたところに願っても無い連絡。

 

何はともあれ、その週末に見に行くことにしました。

そう簡単には思い通りのものは見つからないと覚悟して。

そう、そんなに期待はしていなかったのです。

 

メールで送ってもらった資料の地図をもとに現地に向かいました。

そうして到着。

なんとまあ。

「わー、いいじゃない!」

思わず声が出ました。

 

お目当ての土地は太陽の光が燦々と降り注ぐ場所にありました。

土地自体には草がぼうぼう生えていてちょと見栄えが悪かったのですが、

目の前(南側)は大きな空き地があって、気持ちの良いほど開けていました。

その空き地の向こうに、遠くに信州の山々がよく見えました。

 

また、ちょっと離れた地点からは浅間山がくっきり!

さらに北側には木漏れ日が印象的な木立が広がっていました。

もちろん御影用水路までは歩いて2分ほど。

広さは300坪もありました。

 

「これは”当たり”かも」

その土地物件をざっと見て、それまでにはなかった「ピントくる」ものがありました。

 

私は昔から、住居探しの時は

(1)陽当たりが良いこと

(2)自分の勘を信じること

を最重要視してきました。この2点は絶対外せない。

そして、そのおかげでこれまでアパート探しでもいまのマンションを決める際も、決して失敗したことはなかったのです。

今回もその「掟」に従うつもりでした。

 

「この物件はかなり良いね」

でも、価格は予算をかなりオーバー。

どうしようか、私たち夫婦は話し合いました。

「このままパスすると、もうなかなか御影用水路近辺の土地は出ないかもしれないね」

「今、軽井沢バブルだから他にもっと良いもの…と待っていると、価格が上がってしまうかもしれない」

「原村と比べてやっぱり自宅から近いほうがいいよね』

「資金は何とかして用立てられるかな?資産価値が下がらないかどうか?」

 

そんなことを考えた結果、やはりこのチャンスを掴もうということになりました。

 

Aさんの話では、他にもこの土地に関心を持っている人が何人かいたのですが、私たちが一足だけ早く決断を下す結果となりました。

 

それからは、スウェーデンハウスでの家のプランニング、打ち合わせが3ヶ月ほどで終わり、さらに葯半年後には念願の家が竣工しました。

 

こんなわけで、私たちはラッキーな縁に恵まれて軽井沢追分に居を構えることができました。